残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース

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 2001. 1. 3 前施設長、施設利用料の流用 鹿沼希望の家 栃木
 2001. 1.10 にたばこの火を十数回押しつけてやけどを負わす 社会福祉法人香取学園 瑞穂寮、松葉寮


■2001.1.3  前施設長、施設利用料の流用 鹿沼希望の家 栃木
栃木県は、鹿沼市にある知的障害者更生施設「鹿沼希望の家」の前施設長が、定員外で受け入れた女性の施設利用料を二〇年間にわたって簿外処理し、約二二二〇万円を取引先を接待するなど施設の交際費に流用していたことが判明したとして、施設側に全額返済するよう指導した。

前施設長は県の必要な報告をしないまま、定員外で入所させ、女性の両親から、前施設長が管理する法人の理事長名の口座に毎月八万円から一〇万円振り込ませ、一九七九年から二十年間で計二二二〇万円を流用していた。

使途を裏付ける領収書や帳簿は残されていなかったという。流用は一昨年、法人の内部監査で発覚。報告を受けた県が全額返還を指導し、法人は施設に全額返還し、一部を前施設長が負担することで合意した。

■2001.1.10  にたばこの火を十数回押しつけてやけどを負わす 社会福祉法人香取学園 瑞穂寮、松葉寮
千葉県警捜査一課と小見川署は、社会福祉法人「香取学園」の運営する知的障害者更生施設「瑞穂寮」の男性職員二人と、元職員(女性)の三人を、一九九四年二月十四日、入所者の両手の甲にたばこの火を十数回押しつけて、二週間から三週間のやけどをさせた傷害の疑いで、千葉地検に書類送検した。

千葉県は、同法人が運営する児童養護施設「松葉寮」で長期間体罰が行われていたことが発覚し、昨年八月に改善勧告を行ったが、「瑞穂寮」についても入所者四人にけがを負わせる体罰があったとして、昨年十一月に同法人に改善勧告をしていた。十七日、同法人は「瑞穂寮」の入所者の処遇改善をまとめた計画書を県障害福祉課に提出した。

理事会に保護者代表を入れて処遇改善を図る、入所者の苦情解決のための委員会を設置する、職員の意識改革を推進する倫理大綱を定めるなどを盛り込んだ。また、同法人は、入所者の手の甲にたばこの火を押しつけた件については、同施設の聞き取り調査で虚偽の申告をした男性職員二人と施設長を減給処分とした。

 

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