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残しておきたい福祉ニュース

 2007年 
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 2007. 1.17 「仕事でストレス…」3歳児を歩道橋から投げ落とす 大阪府八尾市
 2007. 1.17 未成年者略取誘拐容疑で京都府警に逮捕されていた 知的障害者 大阪府八尾市
 2007. 1.17 西田璃音(りおん)ちゃん(3)が、男に抱きかかえられて約6.4メートル下の車道に投げ落とされる 吉岡一郎容疑者(41)
 2007. 1.18 子どもに対して強い執着心か?「仕事でストレス・・・」歩道橋から3歳男児を無言で抱え車道に投げ落とし脚骨折で重傷、過去から幼児連れ回し繰り返す犯罪常習41歳男を殺人未遂容疑で逮捕 大阪・近鉄八尾駅前で


■2007.1.17  「仕事でストレス…」3歳児を歩道橋から投げ落とす 大阪府八尾市
17日午後2時30分ごろ、大阪府八尾市光町、近鉄八尾駅前のバスターミナル上の歩道橋で、大阪市平野区平野市町、西田璃音(りおん)君(3)を男が抱え上げ、約6メートル下の路面に投げ落とした。

璃音君は頭を強く打つなどして重傷。男は通行人らに取り押さえられ、通報で駆け付けた八尾署員が殺人未遂の現行犯で逮捕した。

男は、大阪府八尾市桜ヶ丘、障害者作業所員・吉岡一郎容疑者(41)で、「仕事でストレスがたまりむしゃくしゃしてやった」と供述。以前から幼児を連れ回すなどの事件を繰り返しており、同署は動機などを詳しく調べる。

調べによると、璃音君はこの日、同駅近くに住む祖母(59)と駅前で買い物をした後、歩道橋で祖母から離れて走っていたところ、歩道橋から駅前商業施設につながる階段(6段)下でクッキーを売っていた吉岡容疑者が駆け寄り、いきなり璃音君の両脇を抱え上げ、手すり(高さ約1・2メートル)越しに投げ落とした。

■2007.1.17  未成年者略取誘拐容疑で京都府警に逮捕されていた 知的障害者 大阪府八尾市
17日午後2時半ごろ、大阪府八尾市光町1丁目の近鉄八尾駅北側の歩道上で、男児が倒れているのを八尾署近鉄八尾駅前交番の警察官が見つけた。
男児は大阪市平野区の3歳児で、足の骨が折れるなどの重傷。八尾署は、歩道橋の上から男児を投げ落としたとして、現場にいた八尾市に住む職業不詳の男(41)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

八尾署によると、男児は祖母と買い物に来ていたといい、歩道橋の上で男がいる方向へ走ったところ、突然、男がさく越しに男児を約6.4メートル下の路上に投げ落としたという。
目撃した男性は「歩道橋近くでクッキーを売っていた数人のグループがいた。そのうちの1人が突然、男児の両脇を抱えて投げ落とした。驚いて、下を見ることができなかった」と話した。
現場は、近鉄八尾駅北側のバス乗り場に通じる歩道橋。

吉岡容疑者は2000年3月、同府豊中市のショッピングセンターで2歳の男児を誘拐し、京都市内まで連れ回したとして未成年者略取誘拐容疑で京都府警に逮捕されるなど、幼児を対象にした同種の誘拐、誘拐未遂事件などで、これまでに6回の逮捕歴がある。このため同作業所も、職員が目を離さないようにしたり、まとまった金を渡さないようにしていたという。

■2007.1.17  西田璃音(りおん)ちゃん(3)が、男に抱きかかえられて約6.4メートル下の車道に投げ落とされる 吉岡一郎容疑者(41)
17日午後2時半ごろ、大阪府八尾市光町の近鉄八尾駅前の歩道橋で、大阪市平野区平野市町2、高須正臣さん(33)の長男、西田璃音(りおん)ちゃん(3)が、男に抱きかかえられて約6.4メートル下の車道に投げ落とされた。騒ぎに気付いた近鉄八尾駅前交番の府警八尾署員が駆け付け、歩道橋の階段に座っていた男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。璃音ちゃんは左足骨折や頭部を強打するなど重傷で、集中治療室で治療を受けている。

調べでは、男は八尾市桜ケ丘1、吉岡一郎容疑者(41)。「仕事が面白くなく、ストレスがたまってむしゃくしゃしていた。気持ちがイライラしていた」と供述している。吉岡容疑者は、知的障害者が暮らす同市内のグループホームで生活し、通所授産施設で菓子を作るなどして働いていた。この日は午後1時ごろから仲間と一緒に、施設で作ったクッキーを歩道橋上で販売していた。

璃音ちゃんは両親と妹(1)の4人暮らし。この日は同市内に住む祖母(59)宅に遊びに来ており、祖母と一緒に買い物をした後、駅に向かって歩道橋を歩いていた。目撃者などによると、吉岡容疑者はクッキー売り場から突然、璃音ちゃんに無言で近づいて抱え上げ、走って歩道橋のさく(高さ1.15メートル)越しに投げ落とした。

吉岡容疑者は20年前から幼児を狙って連れ回すなど過去6件の誘拐・誘拐未遂事件で検挙歴がある。00年3月には、2歳男児を同府豊中市内から京都市内まで約2時間にわたって連れ回し、未成年者誘拐容疑で京都府警に逮捕され、同6月、京都地裁で懲役1年10月の判決を受けた。

■2007.1.18  子どもに対して強い執着心か?「仕事でストレス・・・」歩道橋から3歳男児を無言で抱え車道に投げ落とし脚骨折で重傷、過去から幼児連れ回し繰り返す犯罪常習41歳男を殺人未遂容疑で逮捕 大阪・近鉄八尾駅前で
17日午後2時30分ごろ、大阪府八尾市光町1丁目の近鉄八尾駅前北側のバスターミナルにかかる歩道橋上で、大阪市平野区平野市町2丁目の高須正臣さん(33)と無職主婦西田浩子さん(35)の長男で祖母(59)に連れられ、走って通りかかっていた西田璃音(りおん)ちゃん(3つ)の体を突然男が抱きかかえ上げ、約6.4メートル下のアスファルトのバスターミナル車道路上地面に投げ落としたと、近所に住む女性から消防に通報があった。

大阪府八尾市消防本部などによると、璃音ちゃんは道路に落ちてすぐに同府東大阪市の病院に運ばれたが、額部分などを強く打っているほか左脚も足の骨が折れるなどしているもよう。前額部挫傷と左大腿(だいたい)骨骨折の重傷で、集中治療室で治療を受けているという。

男は通行人らに取り押さえられ、目撃者の悲鳴などを聞いて騒ぎに気付いた近くの近鉄八尾駅前交番から駆け付けた大阪府警八尾署員が、殺人未遂の疑いで現行犯として、八尾市桜ケ丘1丁目に住む職業不詳吉岡一郎容疑者(41)を逮捕した。

吉岡容疑者は男児と親子ではなく、調べに対し「仕事がうまくいかず面白くなく、ストレスがたまってむしゃくしゃしていたので、子供をほうり投げてやった。気持ちがイライラしていた」などと供述。しっかりとした口調で取り調べに応じ、容疑事実を認めているという。

吉岡容疑者は1989年に大阪市北区梅田のデパート「阪急百貨店」で買い物中の母親から離れて遊んでいた当時2歳の男の子を連れ去ろうとして大阪府警に未成年者略取誘拐未遂容疑で逮捕されていた。

2000年3月には大阪府豊中市内のショッピングセンター「千里セルシー」で、家族と買い物に来ていた茨木市内の当時2歳の男児を誘拐し連れ去り、京都市内まで約2時間にわたって連れ回したとして、未成年者略取誘拐の疑いで京都府警に逮捕されていた。

同年6月に京都地裁で懲役1年10カ月の実刑判決を受けるなど、これまでに20年前の87年7月から00年3月までの間、いずれも幼児らを対象に狙った同種の誘拐や誘拐未遂、傷害を負わせたりするなど事件を繰り返し、不起訴になったものも含み過去計6回も逮捕検挙歴がある。
うち3回は実刑判決を受けて服役したこともある要注意人物だったという。

普段から幼児に強い執着心を示していたが、これまで危害を加えたことはなく、同警察署では、今回なぜ子どもを投げ落としたのか、動機などを追及し詳しく調べることにしている。

調べや関係者、犯行を目撃した人の話などによると、吉岡容疑者は障害の程度は軽く、知的障害者が暮らす同市内のグループホームで生活し、98年ごろから、知的障害者らが通う八尾市内の心身障害者向け小規模授産施設福祉作業所に通所勤務してケーキやクッキーなどの菓子を作るなどの仕事をして働いており、平日は施設内で作った菓子などを同駅前で販売。

この17日も午後1時ごろから、施設の職員2人が付き添い、作業所通所者仲間数人らと一緒に計10人で、授産施設で焼いたクッキー菓子を歩道橋につながる同駅2階出口付近の商業施設前通路そばで販売していた。

目撃者などの話によると、その途中、引率責任者の女性職員と口論になってそのクッキー売り場を突然走り去った後、祖母と近くを通り掛かった璃音ちゃんにいきなり近づいて両脇を突然無言で抱きかかえ上げ、階段を数段駆け上がり10メートルほど走り出したかと思うと、歩道橋から手すり(高さ約1.15メートル)越しのさく(高さ約1.4メートル)越しに、両手で振り落とすようにして無言のまま下のバス乗り場付近のアスファルト敷きの道路上に投げ落としたらしいという。

署員が駆け付けた際は現場歩道橋の階段に無言で腰を下ろしていた。連行されるのを見た人は「普通のおじさん。抵抗は全然していなかったです」と話した。

調べでは、璃音ちゃんは両親と妹(1つ)の4人暮らし。この日は八尾市内に住む祖母宅に預けられており、2人で同駅近くにて買い物を楽しんでいた。一緒に買い物を済ませ、祖母の家に帰る途中、駅に向かって歩道橋を祖母と手をつないで歩いていたが、途中で離れて駅前商業施設につながる階段を1人で走って下りて来たところ、いきなり見ず知らずの吉岡容疑者が無言で近づいてきたという。


吉岡容疑者が入所する同授産施設の理事長(59)は「作業態度はまじめで、施設内の会議でもリーダーシップを発揮していた。小さい子に興味があったのは事実。普段から幼い子供に強い興味を持っていた。かわいい子どもに、すごく興味がある様子だった。うちの施設に移るとき、八尾市から『子どもを連れ回す傾向がある』と言われていたので、自宅と施設の行き帰りを報告させるなど、対策を取ってきたつもりだった」と証言。

入所から約1年後、幼児の連れ去り事件を起こしたり、その後も何度か連れ去ろうとして職員が止めたことがあったという。このため施設側も、外出時に職員が目を離さないようにしたり、まとまった金を渡さないようにしたりと注意していたという。また、「きょうの様子は、特に変わったことはないという感じ。年配の方と幼児が一緒にいる所に向かって行って、急に投げ落とし行為に及んだと聞いている」と話した。



璃音ちゃんが投げ落とされた事件現場の歩道橋は大阪府八尾市の近鉄八尾駅北口前北側のバスターミナルにあり、駅改札口につながっている。乗降客や駅利用者も多く、駅前デパートで買い物をする女性客らでにぎわい、一日中人通りが絶えず、バスターミナルになっている歩道橋下は交通量が多い時間帯だった。事件発生当時も人通りが多く周りに数十人がいたが制止する間もなかったらしい。

目撃した人は「クッキーを売っていたうちの一人が、子供を脇に抱き上げて、階段を駆け足で上がっていって、気づいたときには、そのまま駆け足で行った勢いで、放り投げたという感じだった」と話した。別の男性は「1、2秒の出来事。あっと思った時には、勢いをつけて投げ落とした」と話していた。

近くの飲食店員は「ドン、という大きな音で外に出ると、顔から血を流した男の子が路上に倒れ、『痛い、痛い』と泣きじゃくっていた」と話していた。「恐ろしくて下を見ることができなかった」と通行人が話すように、周囲はごった返し、祖母の悲鳴や叫び声などで騒然となった。璃音ちゃんはアスファルトの車道に落ちたが、奇跡的に車との接触はなく、周りの人が歩道に助け上げたという。璃音ちゃんは泣き声を上げ、意識があることが確認されたが、顔は血で染まっていた。すぐに祖母は倒れた璃音ちゃんを抱きかかえ、泣き崩れていたという。

近くの飲食店の女性店員(40)は「男はいつもこの辺りを歩いていて、見詰められて怖かった」と話しており、周囲が警戒心を抱く中、恐れていたことが起きてしまった。

璃音ちゃんの父親は「璃音の容体は手を握ったら握り返してくれるぐらい。目が開いていないから、父親だと全然わからないんじゃないですか。いや、もう信じられないというか、何が何だかわからない。まさか、うちの息子がって…」と話した。

 

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