残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース
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1999.11.10 | 社会福祉法人くるみ会の園長や職員が虐待 |
■1999.11.10 社会福祉法人くるみ会の園長や職員が虐待 | |
社会福祉法人「くるみ会」が運営する知的障害児施設「くるみ学園」の園長や職員が、同施設の児童や系列グループホームに入居する知的障害者らに対し、平手打ちをするなどの体罰を繰り返していたと発表。 先月中旬、複数の元職員から「園長らが体罰を繰り返している」などの告発を受け、学園関係者から事情を聞いていた。 また、「くるみ学園」の「礼拝室」のすみには、施錠できる強化ガラス製の戸を三方から仕切ったコーナーを作り、無断外泊をしたグループホーム利用者を懲罰として監禁していたとして、告発後に市福祉局職員が同施設を訪問したが、ガラス戸が外されていたため密室があることは確認できなかった。 今後は詳しい実態を把握するため、現職職員から本格的に事情を聞く方針を発表。 1997年には、グループホーム利用者から「園長にビンタされた」と訴えられた職員が、神奈川県知的障害者施設団体連合会のオンブズマンに報告し、別の職員も調査依頼したため、オンブズマンが体罰を受けた男性に面会、事情を聴いたが、体罰の有無を園長に確かめず、横浜市にも連絡していなかったことがわかった。 同会理事会は、神奈川県知的障害者施設団体連合会の関係者ら外部から識者を招いて「改善委員会」をつくることになった。 11日、横浜市は、厚生省に報告。「くるみ会」園長らは記者会見し、確認された体罰は、園長ら三人による計六件あったとして、陳謝し、園長らに対する処分を理事会に諮ると発表した。 |