残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース
残しておきたい福祉ニュース
2024年 |
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2024. 2.22 | 放課後等デイサービス施設で暴行の罪 運営法人代表ら認否留保 初公判 |
2024. 2.22 | 放課後等デイサービスで複数の利用者に繰り返し暴行した罪 初公判で施設代表らが認否を留保 |
■2024.2.22 放課後等デイサービス施設で暴行の罪 運営法人代表ら認否留保 初公判 | |
障害のある子どもたちを預かる「放課後等デイサービス」を大阪で運営する法人の代表など2人が、利用者の子どもに殴るなどの暴行を加えた罪に問われている裁判で初公判が開かれ、2人は起訴された内容について認否を留保した。 大阪・吹田市にある放課後等デイサービスの施設「アルプスの森」を運営する法人の代表、▼宇津慎史被告(61)と▼代表の兄で社員の宇津雅美被告(65)は、去年2月から4月にかけて、施設に通っていた2人の子どもに対して、頭を殴ったり、髪をつかんで頭突きをしたりしたなどとして、暴行などの罪に問われている。 大阪地方裁判所で開かれた22日の初公判で、このうち1人に対する暴行についての審理が行われ、2人は起訴された内容について認否を留保した。 検察は冒頭陳述で、「子どもから物を投げられたことなどに腹を立てて犯行に及んだ。子どもは重度の障害のため被害を申告することができず、その後も施設に通うことを余儀なくされた」などと主張した。 このほか、宇津代表と兄は、施設に通っていた中学1年の男子生徒が、送迎車から降りたあと行方が分からなくなり、その後、死亡した事故をめぐり、安全管理を怠ったとして業務上過失致死の疑いで逮捕され処分保留になっている。 |
■2024.2.22 放課後等デイサービスで複数の利用者に繰り返し暴行した罪 初公判で施設代表らが認否を留保 | |
大阪府吹田市の障害がある子供が通う「放課後等デイサービス施設」で、複数の利用者に繰り返し暴行を加えた罪に問われる施設の代表らの裁判が22日に大阪地裁で始まり、代表の男は起訴内容の認否を留保した。 起訴状などによると、吹田市の放課後等デイサービス施設「アルプスの森」の代表・宇津慎史被告(61)と、兄で施設職員の宇津雅美被告(65)は、2023年2月から4月にかけて、利用者の男子高校生や男子中学生に繰り返し暴行を加えた罪に問われている。 被害者は頭や顔を殴ったり、頭を壁や床に打ち付けたりしたほか、バランスボールを顔に投げつけたり、頭突きをしたりしたなどとされていて、施設の防犯カメラには日常的な暴力の様子が記録されていたという。 慎史被告は逮捕後の警察の調べに対し、「言うことを聞かない利用者に暴力をふるうのは日常的なことだった」などと話していた。 22日の初公判で、起訴された内容のうち、男子高校生への暴行について、慎史被告は「間違っていないと思いますが、認否を留保します」と話し、雅美被告も認否を留保した。 利用者の死亡事故が暴行事件の発覚のきっかけに ずさんな安全管理が次々に発覚 施設をめぐっては、2022年、利用者の清水悠生さん(当時13)が送迎中に行方不明となった後、近くの川で遺体で発見され、この事故をきっかけとした警察の捜査で一連の暴行事件が発覚した。 清水さんは重度の自閉症などと診断されていて、じっとしていられず衝動的に走り出すことがあり、施設と両親は車の乗り降りの時は必ず2人以上のスタッフで対応すると取り決めていたが、当時対応していたのは送迎車の運転手の男性の1人だけだったことが判明した。 施設は、運転手が業務を重ねることで1人でも大丈夫と考えるようになり、事故の3か月ほど前から1人で対応させていた。 宇津被告らは事故後、市の調査に対し「送迎マニュアルを作成していたが運転手が独断で守らなかった」と説明していたが、マニュアルは事故直後に作られていたことが分かった。警察に対し、「事故が起きたのにマニュアルもないと思われるのは嫌だった」と話していたという。 宇津被告らは2023年12月、業務上過失致死の疑いでも逮捕され、その後、大阪地検が処分保留にして任意での捜査を続けている。 亡くなった清水さんの両親「怒りの気持ちでいっぱい。真実を話して誠意を見せてほしい」 清水さんの両親は、宇津被告らが逮捕される前、施設に公の場での説明を求める署名を集めて施設側に提出していましたが、納得のいく説明が行われることはありませんでした。 両親は、22日の初公判を終えて、「法廷内で宇津被告らは私たちと一度も目を合わせることもなく、お辞儀もありませんでした。改めて許せない気持ちです。暴行を受けた子どもたちは痛かっただろうとか、どれほど怖かっただろうと、検察官が読み上げる内容を聞いて耳が痛くなりました。人間のすることではなく、怒りの気持ちでいっぱいです。現在まで手を合わせに来たことも線香を上げに来たこともないが、今更望んでもいません。しっかり真実を話して亡くなった子供や暴行した子どもたちに誠意を見せてほしいです」と胸の内を語っていた。 |