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 1996. 5.15 従業員4人の障害基礎年金通帳から着服横領容疑で逮捕 肩パット製造会社サン・グループ 


■1996.5.15  従業員4人の障害基礎年金通帳から着服横領容疑で逮捕 肩パット製造会社サン・グループ 
滋賀県警八日市署は、知的障害のある従業員四人の障害基礎年金通帳から、一四三〇万円を着服し借金返済や自宅改築費としていた、肩パット製造会社「サン・グループ」社長を横領容疑で逮捕した。

約二十人の障害者を雇用し、社員寮に住み込ませ、療育手帳や通帳、印鑑を手元に保管していた。

また、同社長から暴力を受けるなどの被害がわかっている二〇人のうち一三人を、知的障害者更生施設「県立しゃくなげ園」が、就職前の工場実習をせず、保護者にも工場の下見をさせていなかったのに、就職あっせんしていたことがわかった。

被害を受けた一三人のほとんどは退社し、同園も、問題が判明してから就職のあっせんを取りやめた。

さらに、滋賀県は、県広報紙(一九八五年秋発行)に、障害者を多数雇用する「優良企業」の経営者として紹介していたこともわかった。

当時すでに着服を始めていた疑いがあり、保護者から事情を聞いている。

1993年には、社員寮にいた女性障害者が死亡し、栄養失調などが原因と診断されたこと、
1995年夏には、女性障害者三人が衰弱状態で保護され、栄養失調と診断され入院していたこと、
1987年には女性障害者が作業中に突然死したこと、
1991年には入寮中の男性障害者が肺炎に伴う呼吸困難で死亡していたこと、
一日十二時間近く働かせ、休日出勤の強制もしていたこと、などが明らかになった。

 

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