残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース

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残しておきたい福祉ニュース

 1999年 
1月 2月 3月 * 5月 6月 7月 * 9月 10月 11月 *

 1999. 5.15 介助犬シンシアのまち 障害者に優しい街づくりを 宝塚市
 1999. 5.21 社会福祉法人武蔵野会、経営の改善を指導
 1999. 5.23 土砂災害の危険区域にある病院や障害者施設などの危険状態調査の結果


■1999.5.15  介助犬シンシアのまち 障害者に優しい街づくりを 宝塚市
兵庫県宝塚市は、「介助犬シンシアのまち」として障害者に優しい街づくりを進め、三月に介助犬の公的認知と啓発のためのプロジェクトチームを発足していたが、飲食店や交通機関などの介助犬の受け入れについて、盲導犬と同様の通達を出すよう国などに働きかけていくことを決めた。

全国市長会を通じて要請する。また、「介助犬受け入れOK」のワッペン約二〇〇〇枚を作成する準備も始めた。

二十七日、関西学院大学は、車椅子の障害者(木村佳友さん)と介助犬(シンシア)に協力を依頼し、障害者福祉論の講義を行った。
同大のニノミヤ・アキイエ・ヘンリー教授が、介助犬の置かれた現状などを知ってもらうために行った。介助犬が大学の教壇に立つのは日本では初めてという。

■1999.5.21  社会福祉法人武蔵野会、経営の改善を指導
社会福祉法人「武蔵野会」と同会運営の二つの知的障害者更生施設が、備品購入や受水槽の取替工事を装って三件で計一六〇〇万円あまりを、本部会計などから不正に支出していたとして、施設職員などから事情を聞いていることを明らかにした。

一月に行った定期指導検査により発覚。受水槽の取替工事が終わっていないのに、都に完了報告をし、その代金を先払いした。

また、職員の福利厚生施設に利用する代表の別宅に備品を設置するために、本部会計から六百万円支出されていたが、二月の現地調査では、新規の備品はほとんどなかった。

法人は中古の備品の写真を撮って都に報告していた。
同法人は東京や群馬に二十を超える知的障害者更生施設や特別養護老人ホームなどを運営する「めぐみグループ」が運営している。

施設側は「虚偽報告」を認め、施設長らの停職処分を決定したが、都は「処分が軽すぎる」などとして、経営の改善を指導している。

■1999.5.23  土砂災害の危険区域にある病院や障害者施設などの危険状態調査の結果
建設省は、土砂災害の危険区域にある病院や障害者施設などの危険状態調査の結果を発表。全国の一万九千施設が区域内にあった。

また、自力避難が困難な入所者のいる施設周辺の危険個所が千六百カ所あることがわかった。同省は、各施設に対し危険個所を周知徹底し、二〇〇三年度までに、土石流対策砂防ダムの設置、地滑り防止のための地下水排除などの対策を実施することを決めた。

 

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