残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース

Past news

残しておきたい福祉ニュース

 2010年 
* 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

 2010. 5.12 特別支援学校の学校医に水増し謝礼 大阪市、10年間
 2010. 5.21 <千葉障害者準強姦>被告榊田悠人被告(23)懲役4年6月


■2010.5.12  特別支援学校の学校医に水増し謝礼 大阪市、10年間
大阪市立の特別支援学校7校が平成16〜20年の5年間、非常勤の学校医ら約20人に対し、入学予定者の健康診断の謝礼金を規定の2倍に水増しして支払っていたことが12日、市教委への取材で分かった。

市教委は今年4月までに、退職者を含む当時の校長13人に水増し分の全額約114万円を返還させた。水増しは10年近く前からの慣例だった可能性があるといい、“ヤミ謝礼”と批判する声も上がりそうだ。

市教委は、各市立学校で児童生徒の健康診断などを担当する学校医に対し、毎月定額の報酬を支給している。しかし、心身に障害をもつ児童生徒が通学する特別支援学校の高等部で毎年3月に行われる入学予定者の入学検査(健康診断)については「日常業務ではない」との理由で、定額報酬とは別に、1日あたり1万4千円の謝礼金を支払う規定を設けている。

謝礼金の水増しは昨年3月に情報が寄せられ、市教委が実態を調査した結果、特別支援学校9校のうち7校で16年から5年間、入学検査を担当した学校医に規定の2倍にあたる2万8千円の謝礼金を支払い続けていたことが判明した。

入学検査は通常2時間程度で終わるため、規定が想定する支給額は1日分。しかし7校は、学校医が1日しか従事していないのに、市教委に対して2日分の謝礼金を請求。学校医ら約20人に計約114万円が水増し支給された。中には1日分の請求に対して市教委が2日分を支払っていたケースもあったという。

市教委は昨年12月、7校に在籍していた当時の校長5人を文書訓告処分にするとともに、21年以降は水増しを是正。退職者を含む校長に水増し分を返還させたが、学校医については「打ち合わせや入学予定者の増加などで、入学検査の拘束時間が通常の2時間を超えることもあった」として返還を求めなかった。

学校医は各教育委員会が委嘱する非常勤の特別職。大阪市立特別支援学校9校では現在、近隣の開業医ら計46人が専門科別に委嘱されている。学期ごとの健康診断を主に担当する内科医の場合、毎月4万400円の報酬が支払われている。市教委は「規定外の運用だった。判断が甘かった」としている。

■2010.5.21  <千葉障害者準強姦>被告榊田悠人被告(23)懲役4年6月
重度の知的障害を持つ20代の女性入所者に性的暴行を加えたとして準強姦(ごうかん)罪に問われた千葉県白子町の元障害者支援施設職員に、千葉地裁(安東章裁判長)は21日、懲役4年6月(求刑・懲役7年)の実刑判決を言い渡した。

判決によると、被告は09年1月ごろ、同県一宮町の民間施設「青松学園」で、知的障害のため意思表示できない女性に性的暴行を加えた。女性は妊娠し同8月に死産。DNA鑑定で父親が被告と判明した。

 

トップへ フッターへ