残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース

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残しておきたい福祉ニュース

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 2009. 6.19 女性利用者に職員がわいせつ行為/綾瀬の社会福祉法人施設
 2009. 6.24 障害者支援施設の利用者が作る腐葉土が人気/川崎
 2009. 6.25 障害者支援施設職員が利用者の預かり金を着服/小田原


■2009.6.19  女性利用者に職員がわいせつ行為/綾瀬の社会福祉法人施設
県は19日、綾瀬市吉岡の社会福祉法人唐池(からいけ)学園(鶴飼一晴理事長)が同市内で運営する知的障害者施設「貴志園」で、60歳代の男性非常勤職員2人が利用者の女性1人に対し、体を触るなどのわいせつな行為を行っていたとして、同学園と施設に再発防止を求める行政指導を行った。

同学園によると、わいせつな行為をしていたのは、施設内で清掃と警備を担当していた2人の職員。1人は1年半前から、もう1人は今年2月ごろから数回、同じ女性の体を触ったという。警備担当の職員は勤務中に施設内で、清掃担当の職員は勤務時間外に施設外で行為に及んでいた。

3月に被害女性が別の職員に相談。2人とも行為を認めたため、同学園は2人を同月31日付で懲戒免職処分とした。

同学園は19日、会見を開き、鶴飼理事長は「社会福祉施設としての社会的責任、信頼を裏切ってしまったことに深くおわびを申し上げます」と謝罪した。

同学園は入所、通所施設とグループホームを運営し、利用者は約100人。

■2009.6.24  障害者支援施設の利用者が作る腐葉土が人気/川崎
川崎市麻生区細山の障害者支援施設「川崎授産学園」が、施設利用者が作る腐葉土を販売し、近隣住民らの好評を得ている。園内の落ち葉などを活用し、化学薬品を用いずに約1年半かけて手作りした腐葉土は、「土が軟らかい」などと人気を集めている。

同学園では、施設利用者らが20年ほど前から腐葉土作りに取り組んでいる。園内などにある桜などの落ち葉に鶏ふんを混ぜ、発酵の度合いを調節する「天地返し」などを行いながら約1年半かけて熟成させる。熟成し一度乾燥させた腐葉土は、袋詰めの前にふるいにかけるため、ホームセンターなどで販売されているものと比べてもきめ細かいのが特徴だ。

同学園では毎年約1500袋を販売しているが、ガーデニングなどを楽しむ近隣住民らから好評で、「(市販のものと比べ)土が軟らかい」「使うと花が元気になる」とリピーターも多い。原料となる落ち葉も、桜の名所としても有名な同市高津区の緑ケ丘霊園に加え、腐葉土を利用する近隣住民らから回収するようになった。同学園職員(34)は「今年の腐葉土は発酵が進んでいて、軟らかくて良質です」と太鼓判を押す。

1袋(約13リットル)300円。問い合わせは同学園電話044(954)5011(平日の午前10時〜午後5時)。

■2009.6.25  障害者支援施設職員が利用者の預かり金を着服/小田原
小田原市府川の社会福祉法人「明星(みょうじょう)会」(安藤進理事長)は25日、市内で運営する障害者支援施設の30代の男性職員が、利用者の預かり金(小遣い)約260万円を着服した、と発表した。同職員は19日付で懲戒解雇処分とされた。

同法人によると、同職員は1999年4月から2009年4月にかけて利用者と外出した際、自身の食べ物や衣類などの購入費を、計18人の利用者の預かり金から捻出(ねんしゅつ)していた。

出納管理の担当職員が5月7日、同職員が担当する利用者3人分のレシートをチェックしたところ、サイズが合わない衣服や靴を購入していたことが分かった。同職員をただすと着服を認め、「着服を繰り返し、罪の意識がまひした」と話したという。

被害総額のうち約160万円(12人分)は、同法人が立て替えて返済したという。安藤理事長は「お小遣いの使途について、管理確認ができていなかった。残りの額も速やかに弁済したい」と謝罪した。

被害者の意向で同法人は刑事告発をしない方針。県は同日、同法人に対して改善指導・勧告を通知した。

 

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