残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース

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 1998年 
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 1998. 7. 6 全国の介護福祉士を対象に調査した「在宅・施設における高齢者及び障害者の虐待に関する意識と実態調査」結果


■1998.7.6  全国の介護福祉士を対象に調査した「在宅・施設における高齢者及び障害者の虐待に関する意識と実態調査」結果
高齢者処遇研究会は、全国の介護福祉士を対象に調査した「在宅・施設における高齢者及び障害者の虐待に関する意識と実態調査」結果を発表。

「過去一年間に在宅、あるいは施設で虐待を見たか」については、三七%が「ある」と回答。

虐待数は複数回等で三百二十件。特別養護老人ホームなど高齢者施設での虐待は百五十四件。虐待者は寮母、寮父などの介護職員が九十五件(六二%)で最も多く、次いで面会に来た家族・親族四十件(二六%)で、三人に二人は介護職員だった。

具体例を回答した四十件のうち、施設のうち高齢者施設が二十四件(六〇%)、家庭復帰のための老人保健施設八件(二〇%)と両者で八割。虐待を受けた四十人の内訳は、七十歳以上が二十四人と六割を占め、高齢なほど虐待を受けていた。

二十六人が痴ほう・精神障害・病気などの障害があった。
虐待(複数回答)は五十七件で、暴言などの心理的虐待二十六件(四六%)、たたく、つねるなどの身体的虐待十五件(二六%)、頼まれても無視するなどの世話の放棄十二件(二六%)。

報告書では、虐待に走る原因としては、夜勤で職員二人で五十人の世話をするなど業務量に比べて職員が少ない、高齢者介護はストレスを生みやすい、使命感・倫理の欠如等があげられている。対策として、職員への基礎知識の徹底、施設運営に入居者・家族の声を反映させるためのオンブズマン制度の導入などの外部の目を入れることが必要などをあげている。

 

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