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 2009. 7.15 障害ある息子(23)がプールで溺れて死んだのは管理者が注意義務を怠ったため 両親が元ヘルパーなどを相手に訴え…大分地裁 社会福祉法人夢・ひこうせん 
 2009. 7.30 就労で障害者年金停止、減額は「不適切」 社保庁、全国に是正通知


■2009.7.15  障害ある息子(23)がプールで溺れて死んだのは管理者が注意義務を怠ったため 両親が元ヘルパーなどを相手に訴え…大分地裁 社会福祉法人夢・ひこうせん 
重度の障害がある男性がプールで溺れて死亡したのは管理者が注意義務を怠ったためとして男性の両親が大分市の社会福祉法人や元ヘルパーなどを相手におよそ4200万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのはおととし8月大分市内のプールで介護事業のサービスを受けていた最中に溺れて死亡した当時23歳の男性の両親です。

訴えを起こした両親は男性はてんかんの発作を起こして動けなくなる障害があり、専従の介護者が必要であることを知りながらその注意義務を怠ったと主張しサービスを提供していた大分市の社会福祉法人『夢・ひこうせん』や元ヘルパーの男性などを相手におよそ4200万円の損害賠償を求める訴えを大分地裁に起こしました。

元ヘルパーの男性はこの事故で今年1月業務上過失致死の罪で有罪判決を受けています。

『夢・ひこうせん』では「遺族に申し訳なく思います。施設としてできる限りことはしていきたい」とコメントしています。

■2009.7.30  就労で障害者年金停止、減額は「不適切」 社保庁、全国に是正通知
知的障害者が企業への就労を機に障害年金を停止、減額されるケースが2006年から08年にかけて兵庫県内で相次ぎ、社会保険庁が不適切だったことを事実上認め、今月17日に全国の社会保険事務局に是正を求める通知を出していたことが分かった。

政府は06年施行の障害者自立支援法で、就労と地域社会での自立を促しており、障害者団体は「就労しても給与は低く、年金なしでは自立生活は困難。頑張って就労する意味がなくなってしまう」と訴えている。

知的障害者と家族でつくる「兵庫県手をつなぐ育成会」などによると、06〜08年に少なくとも6人が障害基礎年金を停止、7人が減額された。いずれも障害等級を軽度に判定されたためだった。

さらに08年1月に会員に実施したアンケートで、時期は特定できないものの、34人が「停止、減額された」と回答。出先の社会保険事務所に理由を問い合わせると「就労が3年続いているため」などと言われたという。

一方、厚生労働省と社保庁は、不服申し立てを受け付ける厚労省の社会保険審査会で兵庫社保事務局の判定が覆されるケースが相次いだことから、08年秋以降、同事務局に2回にわたり是正を指導。「障害等級を判定する事務局の認定医が厳しすぎる」などと指摘していた。

社保庁は今回の通知で「就労したことをもって一律に障害年金が支給されなくなることのないよう、総合的かつ柔軟な判断」を求めている。

 

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