残しておきたい福祉ニュース 1996〜社会福祉のニュース

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残しておきたい福祉ニュース

 2008年 
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 2008. 9.10 職員数偽り介護指定 県、河内の特養ホーム処分 社会福祉法人「健仁会」
 2008. 9.12 汚染米、病院や高齢者施設の給食に 三笠フーズの転売問題
 2008. 9.12 軽度の知的障害を持つ女子生徒をホテルに誘い、わいせつな行為 大阪府立支援学校の20代の男性職員を懲戒免職処分
 2008. 9.18 「言うこと聞けないのは犬と一緒」 富山の障害者施設「ゆめはぁと」で女性職員が虐待的言動
 2008. 9.19 富山の通所施設で障害者虐待 社会福祉法人「マーシ園」
 2008. 9.25 食事で窒息死 介護業者に賠償命令 地裁一宮支部 ヘルパーに過失
 2008. 9.25 橋下知事「大阪府は障害者雇用率日本一を目指す。」


■2008.9.10  職員数偽り介護指定 県、河内の特養ホーム処分 社会福祉法人「健仁会」
人員基準を満たしていないのに虚偽の申請をして、介護保険法に基づく指定を受けるなどしたとして、県は9日、社会福祉法人「健仁会」(千葉県鴨川市)が運営する特別養護老人ホーム「千の風・河内」(河内町生板、星哲夫施設長)に対し、介護報酬をカットしたり、新規入居者の受け入れを制限したりする指定効力の一部停止処分を下すと発表した。

処分日は10月1日で、同日から6か月間、介護報酬を5割カットするほか、1年間、特別養護老人ホームの新規入居者の受け入れを認めない。

県によると、千の風は2007年2月、施設の規模によって決まる人員基準24人に満たない14人の職員しか確保していないにもかかわらず、就職辞退者の名義を無断使用するなどして、27人が働いているかのような虚偽の申請をして同年3月1日付で指定を受けた。

県は、電子メールによる匿名の通報を受けて、3月以降、千の風に対し、監査を進めた。当初、星施設長らは虚偽申請の事実を認めず、虚偽の報告をしていたが、6月になって事実を認めたという。

■2008.9.12  汚染米、病院や高齢者施設の給食に 三笠フーズの転売問題
米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が農薬やカビ毒で汚染された事故米を転売していた問題で、農林水産省は十一日、基準値を超える農薬メタミドホスに汚染された中国産もち米が、東京の給食大手「日清にっしん医療食品」に転売されていたと発表した。

日清医療食品によると、このコメは同社近畿支店を通し近畿二府四県の病院や高齢者福祉施設百十九カ所に少なくとも七百四キロ納入され、大半が既に消費されたという。

加工原料以外で、汚染されたもち米が食用に消費されたことが初めて判明。消費量は今後さらに膨らむとみられる。これまでに健康被害は確認されていない。

大阪府や同社などによると、問題のコメは三笠フーズが販売し、福岡県の食糧加工会社など複数の仲介業者を通して大阪府の業務用食品卸会社がことし五―八月、約七百キロを購入。五―九月に全量がこの会社から日清医療食品に卸された。

日清医療食品は、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山各府県の病院や高齢者施設百十九カ所で給食を提供していたが、八日夜になって仕入れ先の食品卸会社から「コメを使わないでくれ。代替品を用意する」と電話があった。保健所からは「メタミドホスに汚染している可能性がある」と連絡を受けたという。

約七百キロのうち、堺市の高齢者施設四カ所にはもち米二十三キロが納入され、市が調査した結果、赤飯などにしてすべて消費されたことが判明。滋賀県でも十カ所に四十三キロが流通し、うち四十二キロが消費されていたことが分かった。

大阪市では、病院と高齢者施設の計十三施設に伝票上は七十二キロが納入されているが、市がこれまでに確認できた在庫は六・四五キロだけ。日清医療食品は、すぐに使う分だけを注文、購入しており、ほとんどが消費されたとみている。

各府県などは十一日、施設への立ち入りや聞き取り調査を進め、事実関係の確認を急いでいる。

■2008.9.12  軽度の知的障害を持つ女子生徒をホテルに誘い、わいせつな行為 大阪府立支援学校の20代の男性職員を懲戒免職処分
府教委によると、職員は今年6月と7月の2回、府内のホテルで、受け持っていた高等部の10代の女子生徒にわいせつな行為をした。職員はその後も生徒をホテルに誘ったが、「もう付き合いたくない」とメールで拒否されたという。

職員は6月上旬ごろから、この生徒と手紙やメールを交換。生徒に対し「ばれると学校にいられなくなるから、手紙などは処分しておいてほしい。ホテルに行ったことも言わないで」と口止めをしていた。

府教委の事情聴取に「恋愛感情があったのでホテルでぎゅっと抱きしめたかった。
絶対にしてはならないことをしてしまった」と話しているという。

■2008.9.18  「言うこと聞けないのは犬と一緒」 富山の障害者施設「ゆめはぁと」で女性職員が虐待的言動
富山県南砺市の重症心身障害者施設「ゆめはぁと」で、30歳代の女性職員が利用者に対し、虐待といえる不適切な言動をしていたとして、施設を運営する社会福祉法人「マーシ園」に対し富山県が是正指導をしていたことが分かった。

県や同園によると、女性職員は、平成19年夏ごろから、10歳代から40歳代の男女3人の利用者に対し、無視したり「1度で言うことが聞けないなら犬と一緒」と言ったりした。眠気を覚ますためと称して霧吹きで水をかけたこともあったという。
女性職員は「しつけのつもりだった」と話しているという。

県は「どこまでが虐待かという線引きは難しいが、言葉による心理的虐待やネグレクト(無視)も広く虐待と考えられ、不適切な言動だったので指導した」としている。

同園は同日、記者会見し「女性職員の言動を虐待と認識している。おわびします」と話した。

■2008.9.19  富山の通所施設で障害者虐待 社会福祉法人「マーシ園」
社会福祉法人「マーシ園」と県は18日、同園が運営する重症心身障害児(者)の通所施設「ゆめはあと」で、30歳代の女性職員(保育士)が、3人の利用者に対して精神的苦痛を与える言動を繰り返していたと発表した。県は、これらが精神的虐待にあたるとして、同法人に行政指導を行った。
 
同園や県障害福祉課によると、虐待を受けたのは10〜40歳代の男女3人。女性職員は、霧吹きで顔に水を吹きかける、「何回言っても分からないのは犬や猫と同じ」などと大声で怒鳴るなどの行為を繰り返した。

女性職員は現在、自宅待機中で、上司に対し、「しつけのつもりだった」と語ったという。同園では、今後処分を決定する。職場復帰させる際は、同園内の別職場にする方針。
 
今年7月28日、高岡児童相談所に匿名の投書があり、発覚した。県は、利用者らの聴き取り調査や、社会福祉法に基づく同園への立ち入り監査を実施。この職員が、少なくとも今年1月ごろから虐待を繰り返していたと認定した。同園は「同様の行為は、昨年9月ごろまでさかのぼるようだ」としている。

同施設には、この女性職員を含む5人が常駐。15人の登録利用者のうち、普段は5人程度が午前9時半〜午後3時半、1室で過ごしていた。利用者ごとの支援計画や保護者・家族への連絡帳などは、特段の取り決めや会議などもないまま、多くをこの女性職員が単独で担当していた。女性職員の言動を見聞きした他の職員が、今年の5月以降、2度にわたって、当時の所長(今月8日辞任)に女性職員の言動について報告したが、前所長は具体的な指示や指導は行なわなかった。

同施設の斉藤清志所長は「07年度まで行っていた朝のミーティングを『時間の無駄』として廃止するなど、情報を共有できなかった。内部の研修や苦情解決の仕組みなどを整えて再出発したい」と話した。

■2008.9.25  食事で窒息死 介護業者に賠償命令 地裁一宮支部 ヘルパーに過失
愛知県一宮市で2005年10月、重い身体障害のある少年(当時15歳)が、食べ物をのどに詰まらせて死亡したのは、ヘルパーが注意義務を怠ったことなどが原因として、両親が派遣元の介護事業所とヘルパーなどを相手に、計約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、名古屋地裁一宮支部であった。鬼頭清貴裁判長は事業所とヘルパーに計約2000万円の支払いを命じた。両親は「事業所の責任が明確でない」として控訴する方針。

訴えていたのは、同市更屋敷、百貨店勤務伊達靖久さん(47)と典子さん(43)で、死亡したのは二男、裕介さん。

判決によると、裕介さんは05年10月24日夜、男性ヘルパーの介助を受けながら食事中、食べ物を気管に詰まらせて窒息状態となり、病院に運ばれたが、翌25日死亡した。

鬼頭裁判長は「ヘルパーが早期に事業所へ連絡をして指示を受けていれば、死亡は防げた」と指摘、ヘルパーの過失と死亡との因果関係を認めた。また、事業所も危険を予防すべき責務があったとした。

同事業所は「弁護士と相談して対応を決めたい」としている。

■2008.9.25  橋下知事「大阪府は障害者雇用率日本一を目指す。」
午前10時 大阪市中央区のエルおおさか(府立労働センター)で開かれた「2008障害者雇用フォーラムin大阪」に出席。「府は障害者雇用率日本一を目指す。年内にビジョンを示す」とあいさつ。府ハートフル企業大賞に選ばれた企業に表彰状を贈る。

 

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