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 2010. 9.18 無資格でインスリン注射 箕面の社会福祉法人 社会福祉法人あかつき福祉会


■2010.9.18  無資格でインスリン注射 箕面の社会福祉法人 社会福祉法人あかつき福祉会
大阪府箕面市の社会福祉法人「あかつき福祉会」が運営するケアホーム(共同生活介護施設)で、介護職員が糖尿病の入所者に対するインスリン注射などの医療行為を7年間にわたり無資格で行ってことが17日、分かった。大阪府は、無資格の医療行為を禁じた医師法や保健師助産師看護師法などに違反する可能性があるとして、近く施設を立ち入り調査する方針を固めた。

あかつき福祉会によると、少なくとも平成15年1月以降、同法人が運営する箕面市内の授産施設に勤務する介護職員が、I型糖尿病の男性入所者に対し、1日2回、インスリン注射を投与。男性には重度の行動障害があり、入所前は自宅で男性の家族がインスリン注射を行っていたという。

医師法などによると、医療行為を業務として行えるのは、厚生労働省の通知などで示された行為を除いて、原則として医師または医師の指示を受けた看護師などに限定。糖尿病患者本人や家族は、医師や看護師からインスリンの取り扱い方や注射器の使い方などの詳細な指導を受けてインスリン注射を行っている。

同法人は産経新聞の取材に対し「男性が自分で注射を打てるよう施設で練習したが、うまくいかなかった。行動障害もあり、自分で注射するのは危険と判断し、やむを得ず職員が注射を打った」と説明。「ペン型注射器が普及し始めた時期で、職員でも安全に打てるだろうと考えていた」としている。

府は、長期間にわたり職員による注射が続いていた点を重視。入所者の生活を守るために医師や家族以外でも医療行為ができる「緊急避難的」な場合には該当しないとみている。
 
あかつき福祉会は昭和53年、重度の障害者のケアを担うため、箕面市などが出資して設立。障害者福祉センターや知的障害者の通所施設など、同市の3施設の指定管理者になっている。

 

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